農業306 図解 植物バイオテクノロジー


 農業306 図解 植物バイオテクノロジー
編修 古川仁朗、鎌田博、三位正洋 ほか
仕様 B5判 200頁
ISBN 978-4-407-20233-5
発行日 2013年01月25日発行

培養操作をはじめ、すべての記述にわたり、一貫して図解による展開をはかった教科書

図解による展開

材料の採取から無菌操作、茎頂の摘出、置床のしかた、順化など、培養の操作手順の説明では、本文記述は骨子にとどめ、操作の流れを具体的な図解と図説明で展開しました。

教材の取り上げ方

具体的な培養操作を扱う各論は、理解しやすいように茎頂培養・胚培養・器官培養などの培養対象別に取り上げ、教材は、全国の各学校で共通的に取り上げられているものを厳選しました。

高校生による実践活動を取り上げた

「第8章 植物バイオテクノロジーの実践」では、実際に植物バイオテクノロジーの技術を用いて、地域の伝統食材の保存や絶滅危惧植物の保護に取り組む高校生の活動を取り上げました。

やさしく、わかりやすい記述

文章はできるだけ短くし、箇条書きを多用するなど、簡潔・平易な表現を心がけました。読みにくい用語や小学校で学習する常用漢字以外の漢字には振り仮名をふりました。

科学的な思考力の養成

「やってみよう」「調べてみよう」など、適切な課題を側注欄の随所に挿入して、指導の便をはかりました。

安全性への配慮 

オートクレーブの突沸に対する注意や、危険な器具・薬品の取り扱いなど、安全面に十分に配慮した記述を心がけました。

新しい取り組みの紹介

注目を浴びているバイオマスエネルギーについて、その生産・利用・将来展望をわかりやすく取り上げました。また、遺伝子組み換え植物の現状や、それに関するさまざまな試みについても取り上げました。

編修方針

バイオテクノロジーに関する基礎的・基本的な知識と技術を習得することによって、バイオテクノロジーへの興味・関心を喚起し、学習した知識と技術を実際に農業の各分野へ応用できるようにしました。また、バイオテクノロジーは環境問題とも密接に関わりがあり、その解決にも大きな力が発揮できる技術であることがわかる教科書としました。

第1章 植物バイオテクノロジーの意義と役割

 1 バイオテクノロジーとは何だろう
 2 人間社会とバイオテクノロジー

 

第2章 植物バイオテクノロジーの基礎

 1 植物とは何だろう
 2 植物のからだ
 3 植物の細胞分裂と分化
 4 植物の植生と遺伝

 

第3章 植物組織培養の基礎

 1 組織培養とは何だろう
 2 組織培養の方法
 3 組織培養の施設と機器・器具
 4 安全管理
 5 実験計画と進め方

 

第4章 植物組織培養の実際

 1 ラン類の播種と培養―無菌播種と共生培養―
 2 茎頂培養
 3 組織片の培養
 4 やく培養
 5 胚培養

 

第5章 細胞融合と遺伝子組換え

 1 細胞融合
 2 遺伝子組換え

 

第6章 バイオマスの利用

 1 バイオマスとは何だろう
 2 バイオマスエネルギーの変換利用

 

第7章 植物バイオテクノロジーの成果と展望

 1 農業における植物バイオテクノロジーの成果
 2 植物バイオテクノロジーの展開

 

第8章 植物バイオテクノロジーの実践

 1 植物バイオテクノロジーの実践活動

 

付録
 

 

  • 編集趣意書・年間指導計画案・評価の観点   Update:2013-05-10

    「農業306 図解 植物バイオテクノロジー」 編集趣意書・年間指導計画案・評価の観点