専門基礎ライブラリー 生体高分子の基礎
はじめてのバイオ分子化学


 専門基礎ライブラリー 生体高分子の基礎 はじめてのバイオ分子化学
執筆 長谷川慎、石水毅、有馬一成、前田衣織
定価 2,970円(本体:2,700円)
仕様 B5判 192頁
ISBN 978-4-407-33246-9
発行日 2014年10月20日発行

基本的な学習事項から専門知識までを段階的に配列し、大学での授業数(半期用12回、全期用24回)を考慮して学びやすく分量をまとめた標準的でわかりやすいテキストシリーズ。

第1章 アミノ酸・タンパク質の生化学

 1 アミノ酸の構造
  タンパク質を構成するアミノ酸
  アミノ酸の基本構造
  アミノ酸の分類
  アミノ酸の構造と性質
 2 アミノ酸のイオン化
  アミノ酸の解離状態
  アミノ酸やペプチドの等電点の求め方
 3 ペプチド・タンパク質の構造
  一次構造
  二次構造
  三次構造
  四次構造
 4 タンパク質の生合成
 5 タンパク質の物性

 

第2章 酵素の特性と触媒作用

 1 酵素とは
  触媒作用をもつ酵素の発見
  酵素はタンパク質である
  酵素の特性
 2 酵素の分類
  酵素の分類
 3 酵素の構造と反応機構
  酵素の構造
  酵素反応の特徴
  酵素の反応機構
 4 酵素の反応速度の解析
  ミカエリス・メンテン式
  VmaxとKmの測定
  非ミカエリス・メンテン型酵素の反応速度論
 5 酵素反応の阻害
  不可逆的阻害
  可逆的阻害
  可逆的阻害における反応速度の解析

 

第3章 糖・脂質・核酸の生化学

 1 糖質
  糖質の役割
  糖質の分類
  単糖
  二糖
  多糖
  複合糖質
 2 脂質
  脂質の分類
  貯蔵脂質
  生体膜を構成する構造脂質
  シグナル分子や補因子として働く脂質
 3 核酸
  ヌクレオチドの構造
  DNAの構造と機能
  RNAの構造と機能
  その他のヌクレオチドの機能

 

第4章 代謝の化学

 1 代謝の基礎
  代謝とは何か?
  ATP
  代謝の概略
 2 糖質の代謝
  糖質代謝の全体像
  解糖系
  クエン酸回路
  酸化的リン酸化
  グリコーゲン代謝
  糖新生
  ペントースリン酸経路
 3 脂質の代謝
  脂質の消化と吸収
  脂肪酸の分解
  脂肪酸の生合成
  コレステロールの代謝
 4 アミノ酸の代謝
  アミノ酸代謝の全体像
  アミノ酸の分解
  尿素回路と窒素の排出
  炭素骨格の分解
  アミノ酸の生合成
 5 ヌクレオチドの代謝
  ヌクレオチド代謝の全体像
  プリンヌクレオチドの分解
  ピリミジンヌクレオチドの分解
  代謝阻害剤の医療への応用

 

第5章 生体高分子の解析法

 1 生体高分子の調製
  生体高分子の分析法の概略
  バイオテクノロジーによって物質を作り出す
  タンパク質を人工的に作る
  タンパク質のフォールディングとリフォールディング
  タンパク質を細胞から安定に取り出す
  細胞膜を壊す
  遠心分離法
 2 電気泳動法
  電気泳動の発明
  アガロースゲル電気泳動
  SDS―ポリアクリルアミドゲル電気泳動
  2次元電気泳動
  ブロッティング
 3 抗体を用いた物質検出法
  抗体とは
  抗原抗体反応の検出
 4 クロマトグラフィー
  クロマトグラフィーの形態
  ゲルろ過クロマトグラフィー
  イオン交換クロマトグラフィー
  疎水性クロマトグラフィー
  逆相クロマトグラフィー
  アフィニティークロマトグラフィー
 5 生体高分子の構造解析
  タンパク質のアミノ酸配列解析
  質量分析法
  実験目的による分析法の組合せ
  タンパク質以外の生体高分子の分析法

 

第6章 生活の活かされる生体分子

 1 食品に用いられる生体分子
  アミノ酸
  タンパク質
  単糖、二糖
  オリゴ糖
  多糖
  多糖を分解する酵素
  脂質
  発酵を利用した食品
 2 生活用品・産業に用いられる生体分子
  酵素の市場
  産業酵素の始まり
  産業に用いられる酵素
  洗剤用酵素
 3 環境分野に用いられる生体分子
  バイオ燃料
  バイオマスプラスチック
 4 医療に用いられる生体分子
  低分子化合物
  バイオ医薬品
  診断薬

 

索引
 

 

  • 章末問題の解答   Update:2014-11-25
    「専門基礎ライブラリー 生体高分子の基礎」章末問題の解答